毛利直伸流タイ語習得術~工事現場で実践~発音こそ最重要~

Contents

【はじめに】

私のタイ語習得過程

こんにちは!毛利です!

今回は「私のタイ語習得過程」というテーマで話をさ

せて頂きます。

【この記事はどんな人の役に立つのか。】

語学の資格・実績ゼロだけど

海外で仕事することになった方又は挑戦したい方、

外国語で自分の意思を伝えねばならない方又は伝えた

い方、

現地の人と自分の言葉で交流したい方

【毛利直伸のタイ語スペック】

在住時にやっていたこと、できるようになったこと

【日常生活】

「買い物」→店員に直接商品の場所を質問可

「飲食店」→来店時、空席確認、料理のオーダー、

少し細かい注文(取り皿、ふきんなど)、勘定(注文内容

確認、支払い)可

「公共交通機関での移動」

・タクシードライバーに道案内可、少々雑談可

・BTS(高架モノレール)等の駅窓口でカード作成、

チャージ可

【仕事関係】

・社内、施工現場でのタイ人スタッフとのやりとり

・タイ語で会社訪問アポ取り可

・タイ語でLINEのやり取り可   など

【当時の環境】

まず、私の当時の環境について簡単に説明します。

私は大学卒業後、すぐにタイのガス会社で働き始めま

した。

大学では工学部化学工学専攻、

学生時代はサークルの合唱団

に労力と時間のほとんどを費やしていた私は

タイに縁もゆかりも無く、当然タイ語もゼロからの

スタートでした。

そうした中で新社会人生活をタイでスタートした

私が最初に課せられたことが

仕事とタイ語習得の両立でした。

【ゼロからどうやって話せるようになったか。】

「スタートは苦労しました…」

大学を卒業してすぐにタイに渡って現地の会社でタイ

語を使って仕事をしていたというと

さぞバイタリティあふれる積極的な人

なんだろうな、と思われがちですがそうではありませ

ん。

どちらかというとおしゃべりは苦手です。

行きの飛行機では基本しゃべらずに指差しでした。

タイ人エンジニアと同じ車に乗っている間は

黙ってやり過ごす時間の方が長かったです。

そんな私がタイ語を話せるようになるまでのプロセス

を紹介したいと思います。

「1.まずは語学学校で基礎マスター」

会社費用で毎週土曜日にソーソートーというタイ語学

校に通い、基礎的なやり取りについて勉強しました。

・タイ語の発音の仕方をタイ文字表で勉強しました。

(タイ文字は全部で44文字習います。)

画像 タイ文字表

・タイ語でよく使う基本フレーズを勉強しました。

・タイ文字の読み方、書き方を勉強しました。

文字の読み書きは後からやればいい、という意見が主

流ではあるのですが私は

「自分の生活でよく見る文字を読めないで

自分の身を自分で守れない」

と考えて先に勉強しました。

「2.基礎フレーズを現場で使って修正する」

語学学校でやり取りの基礎を身につけてからは

ひたすら日常生活と仕事の中で実践です。

事務所で事務のお姉さん(もちろん現地の方です。)に

「仕事で使うボールペンと消しゴムをください。」

と伝えるところから始まり、

現場での設備検査に現地エンジニアと一緒に行って作

業する中で

私が最初に現場で覚えたタイ語は

「退け(どけ)」→ロップลบ

「放せ」→ブロイปล่อย

「邪魔だ」→ゲッガッเกะกะ

でした。

(人によっては親切な人もいたり、ぶっきらぼうな人も

いたり色々です。)

率直に言うと言葉が分からないというのは想像以上に

大変でした。

何をどのように頑張ればいいか分からなかったので、

当時お世話になっていた日本人の社長に相談したとこ

ろ、

「現場ではタイ人の先輩たちに

『分からないんで教えてください。

この作業自分にやらせてください。』

と積極的にぶつかっていくんだよ。」

と教えて頂きました。

「3.聴く力を身につける」

当時は肉体的にも精神的にもとてもきつかったです

が、上記のアドバイスを少しずつ実践する中で仕事と

タイ語を徐々に覚えていきました。

当時の私の現場でのコミュニケーションツールを以下

に示します。

・B5サイズメモ帳

・日タイ辞書(A5サイズ)

・音で引くタイ日辞書

サイクルとして

毛利→タイ人:

1.日タイ辞書で知らない単語を調べてから

基本フレーズに並びかえて話してみる。

2.通じない時は

タイ人→毛利

1.タイ人が何か話す

2.微かに拾えた音を覚えておくかメモする。

特に聴いていると何度も使われるような単語や言い回

しが必ずあるので聴こえた通りに書き留める。

3.拾った音を「音で引くタイ日辞書」で引いて

複数ある候補の単語からその場面に近いものを推測。

4.タイ人に内容を確認して擦り合わせする。

この方法を実践していく中で少しずつ意思疎通が取れ

るようになっていきました。

現場でのやり取りも

「2インチのエルボ継手を4個持ってきてくれ。」

というような具体的なやり取りに変わっていきまし

た。

【発音が最も重要 正しい発音を知ること】

しかし、それでもスムーズにやり取りができるという

状態にはなかなかなりませんでした。

自分の伝えたいことがなかなか伝わらないとやり取り

にも時間がかかります。

体感でいうと相手の話に相槌を打って、

会話が終わって30秒後くらいに

「ああ、あの話をしているのか」

と少し遅れて理解する状態でした。

これはなんとかしなくてはならない

と考えてなぜ伝わらないか様々検討しました。

1)発音をとにかく見直しました。

これまで耳で聞いてなんとかなく発音していました。

毎日どうしても伝わらないと困る単語、フレーズにつ

いて発音記号に忠実に発音することから始めたので

す。

プロセスとしては次の通りです。

①発音記号の基礎を徹底して実践。

発音記号とはタイ語辞書の単語の隣に正しい発音のや

り方を説明する為の記号のことです。

下↓に例を挙げますが、分からなければ読み飛ばしてOKです。

例:    高い สูง  sǔuŋ

この単語、読み方は「スーン」なんですが、

発音ポイントがいくつかあります。

(伝わらなかったらすみません、、、)

(1)ǔuの部分は日本語のウよりさらに唇を突き出して「ウー」と発音する。

(2)ŋは日本語の「音楽」の「んぐ(ng)」の発音に近い。

鼻にかけながら日本語のガ行発音をします。

(3)「スーン」と下り調子から上がり調子に

スー↘︎↗︎ン(ng)と発音する。

②Google翻訳に入力して再生する。

③①を参考にしながら発音してみる。

2)タイ語の本を自分のお金で買って勉強しました。

何事もそうかもしれませんが、仕事で使うレベルに到

達するにはある程度の自己投資が必要です。

結論から言うと

タイ語検定取得を目指すのがおすすめです。

【タイ語検定】

検定では1〜5級まであります。

レベル感とをざっくりいうと

5級:基礎レベル タイ文字無し

4級:基礎レベル タイ文字あり

3級:日常生活全般+仕事である程度使えるレベル、

準2級:ビジネスレベル

2級:通訳レベル

1級:アカデミックレベル

私の体感ですが、ビジネスレベルでしっかり話せるよ

うになりたいなら準2級までの取得を目指すと良いと

思います。

【終わりに】

いかがだったでしょうか。

「外国の人とのやり取りは片言でも大丈夫」

「情熱があれば相手に通じる」

このような意見もあるかもしれません。

しかし、私がタイで、現地の人の中で働く中で感じた

ことは

「相手に伝わる発音、きちんとした文法を使えないと

本当の意味で現地の人たちから信頼を得て仕事をして

いくことは難しい」

ということです。

現地の人と自分の言葉で交流したい方、

急遽会社の命令で赴任させられる方、

様々いらっしゃるかとは思いますが、

少しでもお役に立てれば幸いです。

ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA